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2019-08-19
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【足利・佐野新築コラムVol.178】新築注文住宅で考えたい耐震性について
足利・佐野で新築のご計画を進める中で、
多くの方が耐震性について気にされています。
耐震性について考える際に役立つ4つのキーワードをご存知でしょうか。
①旧耐震基準と新耐震基準
建築基準法で定められた耐震規定は、1981年6月より前の基準を旧耐震基準、
それ以降を新耐震基準と呼ばれています。
そもそもこの耐震規定は1950年に定められ、人命の保護や財産の保全を目的とし、
日本の建物はすべてこの基準を守らなければならないとしています。
その後、耐震基準は大地震のたびに見直され、1981年6月に改正された新耐震基準では、
「極めてまれに起こる大地震でも倒壊しないこと」が前提となりました。
木造住宅では、2000年の建築基準法の改正で耐震性が向上する規定が盛り込まれ、
家を建てる前の地盤調査の事実上の義務化、地盤がどの程度の荷重に耐えられるか
によって決まる基礎構造などが定められています。
②耐震等級
住宅の品質を高める目的で、2000年に品確法が制定されると、
それに基づいて「住宅性能表示制度」という10分野の住宅性能を、
等級などを用いて表示する制度ができました。
耐震等級1は新耐震基準を満たすことを示し、耐震等級2はその1.25倍、
耐震等級3は1.5倍の強度があります。制度は任意なので、
表示がなくても耐震性が低いわけではありませんが、
これからの住まいと考えると、
最高等級の耐震等級3仕様のお家を建てることをおすすめします。
③長期優良住宅
快適に暮らせる住まい、丈夫で長持ちする住まいとして、
2008年に長期優良住宅法に基づく制度が始まりました。
9つの項目からなる基準の中で、
耐震性は耐震等級2相当以上の強度が求められています。
長期優良住宅に認定されると、住宅ローン控除の控除額が増え、
購入の際や住んでいるときの税金が優遇されるなどのメリットがあります。
④耐震・制振・免震
地震などの強い揺れが起きた際に、その揺れを受け止めて耐える構造を、
耐震構造と言います。日本の住宅のほとんどはこの構造になっています。
建物の壁や柱などにダンパーと呼ばれる制振装置を組み込み、
地震の揺れを吸収する構造を制震構造といい、
大地震でも建物のひび割れなどを少なくすることができます。
ダンパーを組み込むことで揺れを約半分程度まで軽減することも可能なのです。
免震構造とは、建物の基礎にゴムなどでできた免震装置を設置し、
地震の揺れを足元で吸収させることです。
大地震では建物が長くゆっくりと揺れることで、
建物の損傷や家具の転倒を減少させることにつながります。
最近はマンションでの採用が増えているようです。
足利・佐野で新築のご計画を進めるうえでは、耐震についても考えていくことが大切です。
上記のキーワードのほかにも、
構造計算や直下率といった重要なポイントがありますので、
ぜひ一度東建ビルダーにお越しください。