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2019-05-19
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ガルバリウム鋼板の耐久性とは?
本日は当社が屋根材として使っているガルバリウムの耐久性について
お話させて頂きます。
ガルバリウムのめっき鋼板は耐食性に優れた薄い保護膜にて基材となる鋼板を錆びから守ります。
つまり、この薄い保護膜の防食性が失わると鋼板の耐食性も失われるため、めっき鋼板の耐久性は表面めっき層に依存していると考えることができます。
そして、ガルバリウム鋼板の表面めっき層は、亜鉛とアルミニウムが混合した構成であり、この表面めっき層にガルバリウム鋼板の類まれなる防錆性能の秘密があります。
錆を防ぐ「犠牲防食」と「不動態皮膜」
ガルバリウム鋼板の耐食性は、亜鉛の持つ「犠牲防食」とアルミの「不動態皮膜」を合わせたハイブリッド式です。
「犠牲防食」とは、鉄を主成分とする錆に弱い鋼板よりもさらにイオン化傾向の高い(碑な金属)、錆びやすい金属で被膜することにより、鉄よりも先に溶けだして表面を覆うことで、文字通り「犠牲」となって鋼板の錆を遅らせる機能。この犠牲防食の機能をもつ(鉄よりも卑な金属)としては亜鉛が良いのは前記の通りです。
「不動態皮膜」とは、金属の表面、空気と接する部分に瞬時に酸化物の薄い皮膜ができる現象です。代表的な不導態としてはステンレスが有名ですね。
鋼板には耐食性の高い効果のある皮膜ができないため、アルミ合金の表面に発生する不動態皮膜を耐食性を高めるために利用したのがアルミめっき鋼板です。
そして、ガルバリウム鋼板はアルミ55%、亜鉛43.4%と、両者共に多く含むめっき層であるために、犠牲防食では亜鉛めっき鋼板、不導体被膜ではアルミめっき鋼板に劣るものの、「犠牲防食」と「不動態皮膜」が相乗効果を出すことで、極めて高い耐用年数と耐久性を実現しためっき鋼板なのです。
どうでした?
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